御蔵島情報(水中編)

御蔵島のイルカの種類と特徴


御蔵島のドルフィンスイムで会ったイルカ
気が向くとゆっくりと一緒に泳いでくれる
御蔵島の玉石とイルカ(御蔵島ドルフィンスイム)
イルカ達が近くに来てくれる幸せの瞬間

御蔵島に移住しているイルカは、「ミナミハンドウイルカ」という種類。
体長は2~3m、沿岸に生息しているイルカです。

ミナミハンドウイルカは、若い時にはマダラ模様がなく、年をとるにつれマダラが増えていくのが特徴です。
詳しくは→出会えるイルカの種類

御蔵島のイルカと島影(御蔵島ドルフィンスイム)
沿岸で泳ぐので、水中から島影が見えることも
御蔵島のマダラの多いイルカと少ないイルカ
年配のイルカ(手前)と若いイルカ(奥)

御蔵島でのイルカとの出会い方


イルカは好奇心が旺盛というイメージがある方も多いと思いますが、イルカの中でもミナミハンドウイルカは比較的警戒心が少なく、人間に興味を持ってくれることが多々あります。

彼らは野生のイルカですが、こちらに興味を持ち始めると、ぶつかりそうなくらい目の前までやってきたり、人やカメラをを覗き込んだり、キューキュー鳴いて周りをグルグル回ったりします。

 

もちろん、野生のイルカですのでこちらに興味の無いときはそのまま通り過ぎてしまうこともあります。

また、遊ばなくてもイルカ同士で様々な行動をしていることがあります。
詳しくは→イルカの行動と意味

 

ドルフィンスイム中であった興味を示す御蔵島のイルカ
こちらに興味を示している様子のイルカ
ドルフィンスイムで出会った遊んでいるイルカ
スイマーと一緒に遊ぶ元気なイルカ

イルカの傷と個体識別


 大自然を生きるイルカには、体に傷がついている事が多くあります。

イルカ同士で遊んだりしてつく薄い傷もあれば、深海のサメ・ダルマザメにかじられてつく深い傷もあります。(深海のサメが夜に上がってくるのか、イルカ達が深海に行っているのかはまだよく分かっていません)

 

ダルマザメの跡がある御蔵島のイルカ達
ダルマザメの跡がある御蔵島のイルカ達
ダルマザメの傷跡が残る御蔵島のイルカ
ダルマザメの傷の他、細い線状の傷もよく見られる


御蔵島のイルカには、このような傷の他、ヒレの欠けのある個体も多くいます。
中でも、深い傷や大きな欠けは、それぞれの個体を判別する個体識別にも役立っています。

個体識別は15年以上前から行われ、現在も続けられています。この個体識別によって、出産、子育て、移動などの行動を長期間で確認する事ができるようになりました。イルカが何歳で出産しているのか、最近見なくなったイルカがどこに移動したのかなど、様々なことが分かっています。

 

御蔵島の親子イルカとドルフィンスイム
一見親子に見えても、実はベビーシッターという事も
御蔵島の親子イルカとドルフィンスイム中、興味を示してきた子供のイルカ
こちらに好奇心を持つ子供のイルカ

ドルフィンスイムの流れ


御蔵島のドルフィンスイム船とドルフィンスイマー

①ドルフィンスイムの器材を準備しよう

②送迎車で港へ

③ドルフィンスイム船に乗船しよう
船に乗ったら、まずはフィンを装着!
ウエイトが必要な人はスタッフにお声がけ下さい。


御蔵島のドルフィンスイム船で、ドルフィンスイマーがイルカを探し中

④船の上でイルカを探そう
船の上からも、イルカの背びれが確認できます。
見つけたらお互いに教えてあげましょう!
島の周囲には所々滝が流れていますし、時には沖合に鳥(オオミズナギドリ)の群れが見えたり、島の崖に花が咲いているのが見えたりすることもあります。ぜひ、合わせて景色も楽しみましょう。


御蔵島のドルフィンスイム船でドルフィンスイマーがイルカを探し中

⑤マスクとスノーケルを装着しよう

マスクとスノーケルを着けたら、エントリーの合図があるまで待ちましょう。「入って」の合図があったら、海へエントリー!
通常はイルカが船の前にいるように操船していますので、海に入ったら前方に泳ぎましょう。


御蔵島のイルカと泳ぐドルフィンスイム

⑥ドルフィンスイム!イルカと泳ごう

いよいよドルフィンスイム!イルカと一緒に泳ぎます!
イルカがこちらに興味を持ってくれれば、ものすごく近くまで来てくれるかもしれません。

イルカは色々な行動をしていますので、よく観察してみましょう。


こちらに近づいてきた御蔵島のイルカ

⑦イルカと遊ぼう!

イルカがこちらに興味を示して近づいてきたら、イルカの目を見つめたり、スキンダイビングができる人は潜ったりしてみましょう。時にはイルカと目が合うことも・・・感動の瞬間です!



御蔵島のドルフィンスイム船とドルフィンスイマー,エキジット中

⑧船に戻ろう

イルカが泳ぎ去ってしまったら、船へ泳いで戻ります。梯子を使って船に上がりましょう。梯子には正面からバランスよく上り、前の人がしっかり船に上がってから次の人が上がりましょう。
全員揃ったら次のイルカを探しますので、ドルフィンスイム中もなるべくみんなでまとまって泳ぐと、スムースに船へ戻れます。



御蔵島のドルフィンスイム船竜神丸

ドルフィンスイム中船に乗っているのは約2時間、エントリーは2時間の間に最大8回までと決められていて、2時間の間に④〜⑧を繰り返します。イルカがいるのに通り過ぎてしまう時もありますが、船頭さんは今までの経験などを踏まえて、限られた時間と回数の中でなるべく良い状況で出会えるように考えてくれています。


イルカと泳いで満足のドルフィンスイマー

⑨ドルフィンスイム終了!
宿に戻って着替え&シャワー

港に戻ったら送迎車に乗り、宿へ戻ってシャワーを浴びて着替えましょう。器材は真水で洗って干場に干します。大抵の宿には洗濯機がありますので、水着やウェアなどの脱水にご利用下さい。(共用ですので洗濯はご遠慮いただいています)
夕方は、里(村落)の散策や商店への買い物などにご案内します。


ドルフィンスイムの具体的な泳ぎ方


こちらの動画が参考になります!
1は基本的な泳ぎ方、2は応用篇になります。ツアー前にぜひご覧ください。